サウナの楽しみ方

サウナ


進化した「今どきサウナ」 「ロウリュ」や「ヴィヒタ」を使う 体形維持に気を使うことにも

http://www.zakzak.co.jp/health/vitality/news/20140819/vtl1408190830002-n1.htm

2014.08.19 zakzak

手軽に行けて気分転換にもなる、中高年の心のオアシスといえるサウナ。近年はスーパー銭湯の人気に押され、とりわけ若者離れが著しかった。だが、今どきのサウナは、人気回復を目指し目覚ましい進化を遂げている。

 「同僚に誘われて行って以来、すっかりハマってしまって、今では週2回のペースで通っています」

 そう語るのは都内の広告代理店に勤める鈴木渡さん(47)=仮名。毎年決まって夏バテしていたというが、サウナのおかげで今夏は身体の調子が良いという。最近のサウナでも人気なのが、「ロウリュ」や「ヴィヒタ」を使った入浴法だという。

 その魅力と健康効果について、公益社団法人日本サウナ・スパ協会の若林幹夫理事に話を聞いた。

 「ロウリュとは、熱した石に水をかけて湯気を発生させることをいいます。温度が急激に上昇するので、ブワッと汗が噴き出します。ヴィヒタは、シラカバの枝を束ねたもので身体をたたくマッサージ法です。心地よい刺激と香りで、よりリラックスできますよ」

 いうまでもなく、サウナにはもともと、血行促進による疲労回復や免疫力アップをはじめとした健康効果がたくさんある。そのひとつが、汗を流すことで汗腺の働きを活発にし、体温調節機能を向上させることで、熱中症に強い体づくりに一役買うといわれている。さらにいえば、サウナ通いで基礎体温が上がれば、季節の変わり目の急激な温度変化にさらされても、風邪をひきにくくなるという。

 ただ、あの熱さは心臓に悪いのではとの声も少なくない。確かに、熱い個室に20分も30分も入っていたり、火照った体のままに水風呂に飛び込むのは心臓に良くないに決まっている。健康を求めていく施設なのだから、ルールはしっかり守りたい。

 「スポーツでもやり過ぎが良くないのと同じで、サウナもしっかり管理して入れば問題ありません」(若林理事)

 管理といっても難しいものではない。サウナと水風呂を交互に3回ずつ、サウナには8-12分ほどを目安に入るのが基本。また、水風呂に入るときは、汗を流してから入るのがマナー。少しクールダウンしてから入れば、身も心も引き締まる。

 このローテーションに従って入浴すれば、健康になるという。また、サウナ通いは、体形に気を使うことにもつながり、それによって健康的な生活を送るきっかけにもなる。

 「サウナで人に見られることを意識すると、誰しも少しは身体を引き締めようと思うものです。それが、エスカレーターではなく階段を使ったり、大盛りは食べないようにするといった、日々の生活習慣を見直すきっかけになるんです」(若林理事)

 ビジネスマンの中には、日々、運動しなければいけないと思ってはいても、なかなか実行に移せないという方も多いだろう。そんな方は、仕事帰りの1杯の代わりに、サウナでしっかり汗を流してみてはどうだろうか。