はすぬま温泉“カビ払い

銭湯発展の期待込め はすぬま温泉“カビ払い” 東京

2015.12.12 07:03配信 産経新聞

「すす払いの日」(13日)を前に、大田区西蒲田の銭湯「はすぬま温泉」で、浴場のカビを除菌して、来年1年の銭湯の発展を祈念する、天井の“カビ払い”が行われた。

 大田浴場連合会によると、高さ5~6メートルもある銭湯の天井掃除は重労働で危険が伴い、昨年同区の銭湯で高所清掃中に2人が落下し、足の骨折や脳挫傷を負った。1人は後遺症で銭湯を続けることができず、廃業に追い込まれた。

 こうした問題を受け、同浴場連合会は、ライオン株式会社と協力して、天井カビの除菌による浴場全体の黒カビ予防を検証することになった。

 この日は、神社の宮司が安全祈願と商売繁盛を祈祷(きとう)した後、男女の浴場(約38平方メートルずつ)に燻煙タイプの防カビ剤各20個を使用し、天井を除菌した。

 はすぬま温泉店主で同浴場連合会顧問の近藤和幸さんは「天井清掃は負担が大きい。危険性を軽減して、お風呂屋さんが少なくならなければうれしい」と期待していた。

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